「白神の魚という良い食材を、良い状態でお出ししたい」と店主の今さん。津軽の家庭料理がメインだが、白神の魚はなるべく手を加えず、刺身などで提供しているのだとか。写真の料理は、アジのなめろうとメバル刺し。津軽でメバルといえば主にウスメバルのことで、特に津軽西海岸・小泊で水揚げされるものは〝津軽海峡メバル〟のブランドで知られる。メバルもアジも、春から夏にかけて水揚げの最盛期を迎える。
　「私たちが子供の頃はその時期でないと食べられないものってあったけど今はいつでも、何でもあって、『あぁ、もうこの季節か』って感じることが少なくなってしまったよね。白神の魚は天然だから季節によって様々な魚が獲れる。春はミズクサガレイ、夏はマグロというように魚で季節を感じて欲しい」、と今さん。四季折々、自然の恵みを舌で感じてみませんか。