サクサク食感の長芋から覗く薄紅色は、夏に旬を迎える日本海の本マグロ。卵黄をベースにマグロの酒盗をあわせた贅沢なソースがこっくり、まったり、絡んで溶けあう。
皆が「美味しい!」と口を揃える白神の魚の魅力は、なんといっても鮮度だと店主の中村さん。例えば、魚へんに弱いと書くほど痛みやすいイワシだが「普段は捨ててしまう白子や卵巣も使えました」と嬉しそうに話してくれた。さらに、これまでの魚の常識が良い意味で覆されたという。「ミズクサガレイは刺身に向かないと思ってたんですが、鮮度が良いと旨いんです」。「見たことない魚も実は美味だったり」。白神の魚の多彩さに刺激され、「見たことのない魚があると真っ先に買ってしまいます」という。
地産地消がモットーの「居酒屋はな」。季節を感じる津軽の味を多くの人に届けたいと中村さんは腕をふるう。
Data
●弘前市桶屋町12 ☎0172-36-8700
●18:00~23:00
●休/日曜・祝日
●GoogleMap
●料理写真/マグロの長いも寄せ